手書きの家計簿は、1円単位で全部書き切れないと意味がない、と思われがちなんですよね。レシートがそろわないと、そのページを書くのをやめたくなることもあります。でも、数字の細かさより、支出を分ける欄を先に決めると、記入する内容をぐっと絞れます。書く目的を「性格の違う支出を見分けること」に置くと、必要な作業は減ります。手を動かす前に、何を知りたいのかを決めておくと、書く量はさらに減らせます。
月末に手が止まる場面から考えてみよう
月末にノートを開いて合計を出すと、先月との差が思ったより大きく開いていることがあります。毎月出ていくお金とその月だけのお金が同じ列に並んでいると、差の理由を読み取りにくくなります。家賃と、週末の外食と、子どもの学用品の買い足しが縦一列に並んでいると、合計を見ても、使いすぎたのか、たまたまその月だったのかが分かりません。そのまま同じ形で書き続けると、毎年同じ月でつまずく原因も見えてこないんですよね。
支出は3つに分けて記入してみよう 📝
消費者庁の教材では、毎月決まって出ていく支出を固定費、毎月発生するわけではない支出を特別費として分け、特別費は年額で記録する形が示されています(マネープラン)。固定費と変動費は月額、特別費は年額。この単位の違いが、手書きのときの肝なんですよね。同じ列に月額と年額を混ぜると、合計が意味を持たなくなります。三分類そのものの考え方は固定費・毎月の予算・特別費の3つに分けて見直す方法でも整理しています。
1枚のノートに欄の形を決めてみよう
見開きで作るなら、左に収入と月額の支出、右に特別費の一覧という形があります。欄の中身だけ並べると、こんな形になります。
| 区分 | 書く単位 | 欄に入れるもの |
|---|---|---|
| 収入 | 月額(手取り) | 給与、そのほかの収入 |
| 固定費 | 月額 | 住居費、通信費、保険料、ローン返済 |
| 変動費 | 月額 | 食費、日用品、交通費など |
| 特別費 | 年額+支払月 | 毎月は出ないまとまった支出 |
特別費の行には、年額のほかに支払月を書く列を足しておくと、4月、8月、12月といった印がつき、あとで月の予算と見比べやすくなります。これは教材の三分類をもとにした記入案で、一枚のノート形式そのものが公的な標準書式というわけではありません。欄を先に引いておけば、月の途中でもどこに書くか迷わずに済みます。
年間の見通しを足し算で出してみよう
三分類で書いておくと、年間の支出がそのまま足し算で出ます。固定費の月額×12+変動費の月額×12+特別費の年額。これは消費者庁の教材に示されている式です。ここだけ仮の数字を置いてみますね。固定費13万円、変動費9万円、特別費が年30万円だとすると、年間は2,940,000になります。
特別費の年額を12で割れば、毎月分として見ておく金額の目安も出ます。この例なら25,000。実際に毎月取り分けるかは家の事情次第ですが、割った数字を眺めるだけでも、12月や4月のページが「失敗した月」に見えにくくなります。
書くハードルを下げて続け方を選んでみよう
金融庁の基礎から学べる金融ガイド(2023年12月)には、どんな形でも続けることが大切で、レシートを分類して分析するなど自分が取り組みやすい形で記録するとよい、という説明があります。記録の頻度や手書きという手段を縛る話ではないんですよね。ぶっちゃけ、最初から1円単位でそろえることを負担に感じるなら、まずは大まかな分類から始めてもよいでしょう。月の途中はレシートを封筒にまとめておくだけにしておき、私は給料日の翌日に通帳とアプリを見比べています。記入日も、同じ日に決めてしまう方法があります。
調整できそうな候補は固定費から並べてみよう 💰
金融庁の将来に向けて 知っておきたいお金の話(2024年9月25日)では、必要なものと欲しいものの優先順位をつけたうえで、まず固定費、次に変動費を見直す方針が示されています。固定費は、見直した効果が翌月以降の支出にも反映されやすい項目です。地味に効くんですよね。うちは3年で月の固定費を4万円ほど減らしました。とはいえ漏れもあって、解約したつもりのサブスクを半年払い続けていたことがあります。固定費を一覧にすると、こうした契約の確認にも使えます。見直す項目を書き出すときは、契約書や請求書を一度手元に集めておくと、記入がスムーズになります。項目の洗い出しは固定費の一覧と見直す順番の決め方にまとめてあります。
今月は見直す支出を一つだけ選んでみよう
手順は三つです。手取り収入と支出を書き出す、固定費・変動費・特別費に分けて記入する、見直せそうな支出を一つ選ぶ。候補を一つに絞ると、取り組みやすくなります。どれを選ぶかは、みなさんの家の支払い時期と手間の軽さで決めてしまいましょう。三つの手順をノートの最初のページに書いておくと、次に開いたときも迷わず進められます。
次は、年払いの出費を月の予算に落とし込む計算のところを書く予定です。特別費の欄に並べた年額を、毎月の予算のどこに置くか、という話になります📝
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