結論を先に言うと、光熱費の平均は世帯人数でまるで別の金額になるので、全体の平均ひとつと自分の支払いを見比べても、高いか低いかはなかなか決まらないんですよね💰 まずは自分と同じ人数の行を探すところからです。

「人数が多いから高くて当然」で止まりがちな、光熱費の見落とし

うちは夫と小学生2人の4人暮らしで、家計簿は12年つけています。固定費は3年かけて4万円ほど減らせました。人数が多い家庭では、光熱費を「人数が多いんだから高くなるのは当たり前」で済ませて、比べる相手を用意しないまま通り過ぎてしまうことがあります。固定費のように金額が大きく動かない項目は、確認する機会を自分で作らないと、そのまま何年も過ぎてしまうんですよね。

サブスクを解約したつもりで半年払い続けていたときも、同じように「見た気になって、実際は見ていなかった」ことに後から気づきました。光熱費も、世帯人数を理由にして見過ごしてしまうことがある項目です。

世帯人数別の平均を一覧で並べてみよう 💰

総務省の家計調査(家計収支編)では、1世帯が1か月に使った光熱・水道費が世帯人員別に出ています。下の金額は2024年(令和6年)平均で、単身世帯の結果表と合わせて2025年2月7日に公表されたものです。右の列は、月額を12倍した年額の目安です。

世帯人数別・1か月の光熱・水道費の平均(2024年平均)
世帯人数 1か月の平均 年額の目安(月額×12)
1人 12,816円 153,792円
2人 21,120円 253,440円
3人 24,340円 292,080円
4人 24,593円 295,116円
5人 26,746円 320,952円
6人以上 31,619円 379,428円

1人から2人になるところで8千円ほど上がって、そのあとは3人・4人とほぼ横ばい、5人・6人以上でまた上がる形です。ここ、意外と見落としがちなんですが、人数が増えても金額は人数の倍では増えていきません。

人数で割ってから、自分の行と比べてみよう

4人世帯の24,593円を人数で割ると、1人あたりは6,148円ほどです。単身世帯の12,816円と比べると半分くらいで、世帯人数が増えても、1人あたりの金額が同じ割合で増えるわけではないことが分かります。同じ支払いでも、「1人暮らしの2倍近くかかっている」と見るか「1人あたりでは低いほうだ」と見るかで、受け取る印象がずいぶん変わります。

ひとり暮らしの方が月ごとの目安も確認したい場合は、一人暮らしの光熱費を季節ごとの目安で見る記事もあります。

比べるときは、同じ範囲の金額にそろえてみよう 🧾

この一覧は、光熱・水道費という一つの合計額です。なので手元で比べるときも、水道を含めた光熱関連の支払いをできるだけ同じ範囲でまとめてから当ててみてください。電気代だけを並べると、自分のほうがずっと安いように見えてしまいます。

もうひとつ気をつけたいのが、月のずれです。一覧の金額は1年間の平均なので、特定の1か月の請求書だけを当てても、同じ条件で比べたことにはなりません。1か月の明細で勝ち負けを決めず、できるだけ年単位でまとめてから近づけていくほうが落ち着いて見られます。

光熱費も、通帳を見比べるタイミングで一緒に見てみよう 📝

うちは、給料日の翌日に通帳とアプリを見比べる習慣にしています。このタイミングに、電気・ガス・水道の合計額を一緒に確認する欄を足してみるのはどうでしょうか。1か月だけでは季節で金額が動くので、自分の世帯人数の行と見比べるなら、できれば何か月かまとめた金額のほうが近づけやすいはずです。近ければそれで終わり、離れていたら契約や使い方のどこがずれているかを考えるきっかけになります。

検針票のような紙をファイルにまとめて入れている手元

記入する欄そのものから整えたい場合は、固定費・毎月の予算・特別費の3つに分ける家計管理の記事に書いた分け方のほうが先に来ると思います。

2025年4月の例も見てみよう

年平均は落ち着いた数字ですが、月ごとの報告だと値動きが見えます。一例として、総務省の家計調査報告(2025年〔令和7年〕4月分)では、二人以上の世帯の光熱・水道費の平均は27,445円で、前の年の同じ月と比べて名目で7.1%増、物価の上昇分を除いた実質では1.2%減でした。

ぶっちゃけ、こういう一時点の数字が分かっていると気持ちが少し楽になります。請求が去年より高い月があっても、原因を自分の使い方だけに探しに行かなくていい時期もある、ということですよね。

来月は、確かめる回数を1回だけ決めてみよう

提案はひとつだけです。来月の請求が届いたら、まずは電気・ガス・水道を足した合計をメモしてみてください。これは1か月だけの仮の数字なので、自分の世帯人数の行とすぐに並べて高低を決めるのではなく、何か月か集めて月平均を出してから比べると近い形になります。平均は採点のための数字ではなく、置いて測るだけの物差しなので。

うちは来月、12か月分の合計をいちど出してみる予定です。