月末に残高を見て、「今月、なんでこんなに減ってるんだろう」と思う瞬間ってありますよね。財布から出てきた電気とガスのお知らせを並べてみて、数字だけがぽつんとある。多いのか少ないのか、比べる相手がいないと判断のしようがないんですよね💰

そこで今回は、一人暮らしの光熱費の平均を、季節ごとの目安と内訳までほどいてみます。よく聞かれる3つの質問に答える形で進めますね。

Q1. そもそも「光熱費の平均」って、何を足した金額なんでしょうか

A. 統計の世界では「光熱・水道」というひとまとまりの費目で集計されています。中身は、住まいの照明や冷暖房など家事に使うエネルギーへの支出と、上下水道料。具体的には電気代、ガス代、電気・ガス以外の光熱費(灯油などですね)、上下水道料の4つです。

ここ、意外と見落としがちなんですよね。「光熱費の平均」として紹介されている数字に水道代が入っているかどうかで、比べる土台が変わってしまいます。自分の支払いと突き合わせるときは、まず同じ4つを足した金額どうしで比べるところから始めると、ズレが減ります。

で、肝心の金額です。総務省の家計調査によると、単身世帯の光熱・水道は月平均13,333円。これは2026年2月6日に公表された2025年平均の数字です。内訳は次のとおりでした。

単身世帯の光熱・水道 月平均額(2025年平均)
項目 月平均額
電気代 7,337円
ガス代 2,999円
ほかの光熱費 861円
上下水道料 2,136円
合計 13,333円

電気代が全体の半分以上を占めています。見直しの入口を探すなら、金額の大きいところから眺めるのが素直ですよね。

Q2. 月によって支払いが全然違うのですが、それも平均でわかりますか

A. わかります。年平均だけを見ると、冬の請求書を前にして「平均の1.5倍じゃないか」と落ち込むことになりますが、四半期ごとの数字を並べると景色が変わります。

単身世帯の光熱・水道 四半期別の月平均額(2025年) 単身世帯の光熱・水道 四半期別の月平均額(2025年) 単位:円 0 5,000 10,000 15,000 20,000 1〜3月 4〜6月 7〜9月 10〜12月 17,330 12,551 11,069 12,325

単身世帯の光熱・水道 四半期別の月平均額(2025年)(単位:円)
項目 光熱・水道
1〜3月 17,330
4〜6月 12,551
7〜9月 11,069
10〜12月 12,325
出典:一人暮らしにおける水道・光熱費の平均はいくら?高い原因…/家計調査 家計収支編 単身世帯 詳細結果表 四半期 2025年1〜3月期

2025年の単身世帯の光熱・水道は、1〜3月が月平均17,330円、4〜6月が12,551円、7〜9月が11,069円、10〜12月が12,325円。1〜3月がいちばん高く、7〜9月がいちばん低い形でした。冬と夏の差は月あたり6,261円ほどになります。

1〜3月の3か月分と7〜9月の3か月分を比べると、差は18,783円になります。冬の3か月だけ支払いが膨らむ、という前提で予算を組んでおくと、1月や2月の残高に驚かずに済みます。うちは4人家族なので金額の水準こそ違いますが、冬にだけ家計簿の光熱費の行が跳ねるのは同じで、私も毎年ここを別枠で見積もるようにしています。

季節で比べるときは四半期の月平均、1年分の家計の見当をつけるときは年平均、と使い分けてみましょう🧾 単身世帯の家計収支は四半期と年の両方で公表されていて、直近では2026年4〜6月期平均が2026年8月7日に出ています。

Q3. で、私の支払いは高いんでしょうか、低いんでしょうか

A. 正直に言うと、この金額を超えたら高い、という線引きはありません。13,333円はあくまで全国の単身世帯を平均した値で、個々の家の適正額を決める基準ではないんですよね。

というのも、家計調査は学生の単身世帯などを除く全国の世帯が対象で、選ばれた世帯が3か月間、毎日の収入と支出を家計簿に記録して集計したものです。つまり統計上の「単身世帯平均」は、あらゆる一人暮らしの請求額そのものを写した数字ではありません。さまざまな地域や住まい方の世帯をまとめた平均です。

そのうえで、参考値としては十分に使えます。比べるなら、こんな順番はいかがでしょう。

  1. 直近1年分の検針票かマイページから、電気・ガス・水道の請求額を月ごとに書き出す
  2. 水道が2か月に1回の請求なら、2で割って1か月あたりに直す
  3. 1〜3月、4〜6月、7〜9月、10〜12月ごとに合計し、3で割って月平均を出す
  4. 上の四半期の数字と、同じ季節どうしで並べる
  5. 差が大きかった季節だけ、電気・ガス・水道のどれが押し上げているか内訳を見る

ここまでやると、「なんとなく高い気がする」が「冬の電気代が押し上げている」くらいまで具体化します。ぶっちゃけ、差の理由がわかった時点で半分は片づいたようなものです。逆に、平均との差だけで見直しの要否を決めず、前年同時期の請求額や使用量、料金単価も合わせて確認してみましょう。

光熱費は使用量や季節によって金額が動きやすい支出なので、毎月ほぼ同額の固定費の一覧と見直す順番とは性質が違います。同じ家計簿の中でも分けて眺めたほうが、どちらも扱いやすくなりますよ。

まとめ:平均は採点表ではなく、物差しです

年平均13,333円、冬は17,330円、夏は11,069円。この3つの数字を頭の片隅に置いておくだけで、請求書の見え方はずいぶん変わります。平均を下回ったから合格、上回ったから不合格、という話ではなくて、自分の支出のかたちを確かめるための物差しとして使えれば十分です。

今日のところは、直近の検針票を1枚手元に出して、電気・ガス・水道の合計額をメモに書くだけで大丈夫です。比べるのは、それからでいいんですよね📝