年末は、毎月の固定費を振り返りやすい時期です。通信費の平均を調べてみると、調査によって出てくる金額に幅があって、どれを目安にすればいいのか迷うこともありますよね。
調べていくと、ばらつきの理由はわりとはっきりしていました。「通信費」と呼ばれているものが、調査ごとに数える範囲が違うんですよね。自分の支払いが見直す水準かどうかを考えるなら、まず中身を分けるところからでした。
通信費は3つの支出に分けてから比べてみよう 🧾
総務省の家計調査では、情報通信関係費として固定電話と携帯電話の通信料、NHKやケーブルテレビなどの受信料、インターネット接続料をまとめて扱います。一方で家計消費状況調査は、スマートフォン・携帯電話などの通信・通話使用料、インターネット接続料、本体価格をそれぞれ別の項目として調べています。
つまり同じ「通信費」という言葉でも、受信料や端末の本体代が入るかどうかで金額が動きます。ここをそろえないまま前の年と比べても、意味のある比較にはなりません。ここ、案外見落としやすいところだと思います。
そこでこの記事では、支出を3つのタイプに分けて見ていきます。①携帯の通信・通話料、②自宅のインターネット接続料、③端末の分割払いとコンテンツ代です。
世帯の形ごとに、平均額を並べてみよう
総務省の家計消費状況調査の2025年平均(2026-02-06公表)では、世帯単位の月額支出はこうなっています。
| 費目 | 単身世帯 | 二人以上世帯 |
|---|---|---|
| 携帯電話などの通信・通話使用料 | 5,383円 | 11,464円 |
| インターネット接続料 | 2,628円 | — |
| 合計 | 8,011円 | — |
単身世帯の合計8,011円は、年にすると96,132円です。二人以上世帯は複数人の利用を含む世帯単位の金額なので、単身世帯との単純比較には向きません。いずれも世帯ひとまとめの支出で、一人分の料金ではありません。
①携帯の通信・通話料は、回線の数で割ってみよう 💰
契約タイプ別の目安もあります。2025年の通信利用動向調査(結果の公開は2026-05-29)が出している価格帯の分布をもとにした概算では、スマホの月額通信料は大手事業者で5,345円、格安スマホ事業者で3,054円(どちらも税抜き)。差は月2,291円、年にすると27,492円ほどになります。
| 項目 | 月額通信料の概算 |
|---|---|
| 大手事業者 | 5,345 |
| 格安スマホ事業者 | 3,054 |
ただ、これは一人分の料金の概算で、さきほどの世帯単位の支出とは単位が違います。足したり、そのまま並べたりはできないんですよね。比べるときは、端末の分割払いやコンテンツ代を請求額から除き、税込・税抜きの条件もそろえたうえで、世帯の請求額を回線の本数で割ってみると、一人あたりの金額に近づきます。家族向けの割引や複数回線のまとめ料金がある場合は、回線ごとの金額が均等ではないため、この割り算はあくまで参考程度の目安です。
②インターネット接続料は、請求書のどの行かを確かめてみよう
単身世帯のインターネット接続料は月2,628円でした。ここで手が止まりやすいのは、自分の家の接続料がいくらなのか、請求書からすぐ読み取れないときです。携帯の請求と回線の請求が同じ会社にまとまっていると、1枚の明細の中で行が混ざります。
直近1か月の明細を開いて、通信・通話の行と接続料の行をメモに写し分けると、金額が分かれます。単身世帯なら、ここで分けた接続料をそのまま2,628円の横に並べられます。二人以上世帯は、世帯の人数や回線の数で範囲が変わるため、自宅の半年前・1年前の明細や契約時のプラン表と比べるほうが、実態に近い比較になります。
③端末の分割払いとコンテンツ代は、通信料から切り離してみよう
総務省の通信利用動向調査の報告書では、料金の設問は消費税抜きで答える形になっていて、端末の分割支払金とコンテンツ代は除いて集計されています。だから手元の請求額と並べるときは、こちらも端末代とコンテンツ代をいったん外しておくと、同じ土俵になります。
分割払いは払い終われば消える支出、通信料は続く支出。私はサブスクを解約したつもりで半年ぶん払い続けていたことがあって、この行を分けてからやっと気づきました。混ぜたままだと、どこを触ればいいのかが見えないままなんですよね。
見直す順番は、手間の軽いほうから決めてみよう
3つを書き出したら、順番はこんなふうに考えられます。
- コンテンツ代を棚卸しする。使っていない月額サービスを一覧にして、解約日を書き込む。
- インターネット接続料を確かめる。契約先と期間、解約時の費用をメモする。
- 携帯の通信・通話料を、回線1本あたりの金額で目安と比べる。
明細の確認だけで済む項目から始めると負担を抑えやすいです。契約変更を伴う場合は、解約費用や家族への影響も確認しましょう。影響の大きさと手間で順番を決める考え方は、固定費の一覧と見直す順番でも同じでした。全体の仕分けから整えたいときは、固定費・毎月の予算・特別費の3分類のほうから入っても進みます。
それに、平均より高いからといって、そのまま見直しが要るとは言い切れないんですよね。世帯の人数、回線の本数、接続料や本体代が入っているかどうかで、支出の範囲そのものが変わります。平均は採点の基準ではなく、並べるための物差しくらいの位置でちょうどいいと思っています。家計消費状況調査は四半期ごとの平均も出ていて、2026年4〜6月期の平均は2026-08-07公表と案内されています。通年の平均と直近の期間は、分けて見ておくほうが混ざりません。
みなさんの明細では、通信料と端末の分割払いは、もう別の行になっていますか?📝
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